春
- 真鯛(マダイ)
- 今治での漁獲量第一位。春に水揚げされる真鯛は桜鯛と呼ばれる。脂がのって一番おいしい。
- 鰆(サワラ)
- 4月~5月にかけて外海から瀬戸内海に群れをなして来遊する。白身で柔らかい肉は、照り焼きやフライ、塩焼きなどとして調理される。
- 目張(メバル)
- 目が大きいことから「目張る」と呼ばれる。淡白でしまった白身は、煮付けに最適。
- 黒鯛(クロダイ)
- 今治では「チヌ」と呼ばれる。オスからからメスへ性転換する。刺身や塩焼きなどがおいしい。
夏
- 雉子羽太(キジハタ)
- 今治では「アコウ」と呼ばれる。高級素材として扱われ、上品な肉質は刺身や煮付けに最適。
- 鱧(ハモ)
- うなぎやあなごに比べて顎が大きく細長い。料理の最大の特徴は「骨切り」をすることで、関西では高級素材として取り扱われる。
- 鱸(スズキ)
- 白身がすすぎ洗いしたように美しいことから名がついたと言われる。淡白な白身は刺身や塩焼きなどがおすすめ。
- 真蛸(マダコ)
- たこ壺や底引き網、釣りなどで漁獲される。刺身、天ぷら、煮付け、たこ飯などが美味。
秋
- 皮剥(カワハギ)
- ふぐの仲間で、食感も味もふぐに匹敵するといわれている「高たんぱく質・超低脂肪」の白身魚。
- 太刀魚(タチウオ)
- 体型は薄く延長した刀状で、全身にうろこがなく、銀色で艶やかな光沢があるのが特徴。刺身や塩焼き、揚げ物にすると美味。
- 疣鯛(イボダイ)
- 主に底引き網で年間を通じて水揚げされる。塩焼きやから揚げ、煮付けなどに調理される。
- 障泥烏賊(アオリイカ)
- 今治では「モイカ」と呼ばれる。イカ類の中でも最も高値であり、刺身や揚げ物にすると美味。
冬
- 鮃(ヒラメ)
- カレイ類に比べて口が大きく、鋭い歯を持つ。真鯛とともに白身魚を代表する高級魚であり、刺身、煮付けやフライ、ムニエルなど和風・洋風様々に調理される。
- 笠子(カサゴ)
- 今治では「ホゴ」と呼ばれる。住む場所や水深によって体色が変化する。あっさりとした白身は、煮付けやから揚げ、焼き物、汁物に最適。
- 鬼虎魚(オニオコゼ)
- 背びれの棘には毒腺があり、刺されると激しく痛むので取り扱いには注意が必要。体に似合わず、おいしい高級魚として人気がある。
- ガザミ
- 今治では「ワタリガニ」とも呼ばれる。塩ゆで、鍋物、汁物で賞味され、秋の交尾後、深場へ移動を始めるメスが特に美味とされる。