春
- 筍
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- 竹の新芽のことを「タケノコ」という。
- 「タケノコ」は成長が早くまっすぐのびることから、食べるとまっすぐ目標や夢にむかって成長していく、といわれていて縁起が良く、春にげんかつぎでよく食べられている。
- 「アク抜き」は、基本は、大きい鍋と、米ぬかと、唐辛子を準備する。米ぬかがない時は、重曹や米のとぎ汁で代用できる。
「アク抜き」とは、野菜に含まれる“渋み”や“苦み”を取り除くこと。
「アク抜き」とは、正確には“甘さ”を加えること。
大根のしぼり汁に入れるとさらに早くアク抜きができる。 - 含まれる栄養素として、便秘の予防や改善に効果があるとされる食物繊維が豊富。
- 空豆
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- 「空豆」にはいろいろな名前があり、蚕が繭を作る時期に美味しくなるから「蚕豆(そらまめ)」と書くこともある。他にも、「四月豆」や「夏豆」とも呼ばれる。
- 実がなる初期の頃に空に向かって生育することから「空豆」と名付けられたという説もある。
- 新鮮な見分け方は、うぶ毛があり、変色しておらず、形(豆)が均一にふっくらとし弾力があるもの。「空豆」はすぐに栄養素が減るため、購入しておよそ3日以内に食べること。
- 豆で購入するよりサヤ付きで購入する方が鮮度を保つことができる。
- 含まれる栄養素として、糖質とたんぱく質が多く、すみやかにエネルギー補給ができる。また、代謝を円滑にするビタミンB群のなかでもB1をもっとも多く含み、疲労物質を分解し、エネルギーを効率よく燃やす。
- 新玉ねぎ
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- 3、4月頃に早取りしたものを「新玉ねぎ」という。
- 新玉ねぎは、“収穫後すぐに出荷したもの”。普通の玉ねぎは、“収穫してからよく乾燥させたもの”。
「普通のタマネギは、表皮が茶色くなるまで、よく乾燥させているので長期保存が可能である。 - 新玉ねぎは、みずみずしくて肉質が柔らかく、辛味が少なく感じられる。
- 含まれる栄養素として、辛みと臭いの成分「硫化アリル」は殺菌作用などがあるほか、ビタミンB1の吸収を高める働きがある。そのため、肉の中でもビタミンB1が多い豚肉などと一緒に調理すれば、ビタミンB1の摂取を促進し、新陳代謝が促進されるという。また、血液凝固を遅らせ、血液中の脂質を減らす(=血液をサラサラにする)という働きがある。
- ズッキーニ
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- 見た目は「きゅうり」ですが、実は、「ペポかぼちゃ」という種類に分類されるかぼちゃの仲間。花や実のつき方を見ると、かぼちゃそっくり。
ツルが上に伸びるのではなく、ツルが下に伸びる。 - 皮はやわらかく種やワタを取り除く必要もないので、調理の際はそのまま切り分けて使用できる。
- 実は、料理しやすい便利な野菜。イタリア料理のイメージが強いズッキーニは、家庭料理になじみがないと敬遠されがちですが、食感は「なす」によく似ているので、「なす」を使うようにメニューを考えれば、意外と食べやすい野菜。煮たり・焼いたり・揚げたり・漬けたり・和えたりと万能野菜。
ズッキーニを炒める時は、ただ炒めるだけではダメ。油がよくなじむ程度に炒めたら、水を加え、ふたをして”炒め蒸す”のがポイント!自然な甘みが出て、ワンランク上の味になる。 - 「ズッキーニ」は様々な品種があり、料理に合わせて使い分けする。
【グリーンズッキーニ】よく出まわる品種。味にクセがない。
【イエローズッキーニ】濃い緑のものより皮が薄めで、味が穏やか。
【卵型ズッキーニ】丸いズッキーニ。果肉が柔らかく、中をくりぬく料理にも。 - 含まれる栄養素として、カロテンは体内でビタミンAに変わり、体内の活性酸素を抑える抗酸化作用を発揮するほか、鼻、のど、消化管の粘膜や皮膚などを丈夫に保つ働きがある。
- 見た目は「きゅうり」ですが、実は、「ペポかぼちゃ」という種類に分類されるかぼちゃの仲間。花や実のつき方を見ると、かぼちゃそっくり。
夏
- トウモロコシ
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- 世界三大穀物のひとつ!
- ヤングコーンは、トウモロコシを若いうちに収穫したもの。
- トウモロコシは、1本の苗に2、3本実がなる。しかし、大体大きく成長させるのは2本まで。栄養をとられてしまわないように厳選して実を除ける。(→それを間引きという。)
ヤングコーンは、トウモロコシの成長過程を途中で間引きしたもの。(=トウモロコシを若いうちに収穫したもの。)
トウモロコシは粒を食べるが、ヤングコーンは粒がしっかり芯についており、芯ごと食べることができる。 - 緑色の皮をむくと、トウモロコシの先端から、黄緑色や茶色のひげのようなものがたくさんある。
トウモロコシのヒゲの数と粒の数は同じ数と言われている。 - 含まれる栄養素として、亜鉛は皮膚や粘膜を強くする働きがあるほか、正常な味覚に欠かせないミネラルといわれている。
- 枝豆
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- ビールのおつまみの定番。
「枝豆」のたんぱく質に含まれるメチオニンがビタミンB1、Cとともにアルコールの分解を促進、肝機能を高める働きがある。 - 「枝豆」は成長すると「大豆」になる。
未成熟な状態では「枝豆」ですが、完熟すると「大豆」になる。(=「大豆」が未熟な緑色の状態のときに収穫したものが「枝豆」)
土に植えずに豆を水に浸して、日光を当てずに置いておくと、白くてシャキシャキとした「もやし」ができる。 - 含まれる栄養素として、体内で糖質や脂質を分解してエネルギーを作り出すビタミンB1・B2があり、疲労回復や夏バテ防止に効果がある。
- ビールのおつまみの定番。
- 甘長とうがらし
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- 玉川地区・大西地区・乃万地区で栽培されており、今治市が県内唯一の産地である。
- 基本「甘長とうがらし」は、辛くないがたまに辛いものにあたる時がある。それは、「先祖返り」と言う現象で、辛みがもどることがある。
なるべく、まっすぐに伸びたものを選ぶと良い。曲がりや変形は、辛いものにあたる確率がある。 - 栄養素として、強い抗酸化作用をもつビタミンEがたくさん含まれる。動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に良いだけでなく、美肌を保つためにも大切な栄養素である。
- なす
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- 「なす」の名前の由来は、ナスの原産地はインド東部だと言われており、中国経由で日本に来て、夏に実がなることから「夏実(なつび)」と呼ばれだした。それが、次第に「奈須比(なすび)」となっていったという説がある。
- 「なす」は、色んな品種がある。九州周辺は、「長なす」。関西周辺の大阪は、「水なす」、京都は、「丸なす」。東海周辺は、「中長なす」が主流と言われている。また、英語で「なす」を「eggplant」と言い、直訳すると「たまご植物」。
アメリカの「なす」を調べて見ると、卵型の丸いナスが茎になっている。私たちがイメージするナスは、紫色の細長形状のものをイメージするが、アメリカは真っ白い球状であり、まさに、たまごに似た形が一般だそう...。 - 「なす」の90%以上は水分でできている。軽いものは中がスカスカしているものが多いので、持った時にずっしりと重みを感じるものを選ぶと良い。
- 実のほとんどが水分であるが、なすの紫色の色素はポリフェノールの一種で、「ナスニン」と呼ばれている。動脈硬化や高血圧の予防など老化防止に良いと言われている。
秋
- ごぼう
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- 魚やお肉等の臭みを消す効果がある。
- 細長く地中にしっかり根を張るため、「家や家業がその土地にしっかり根付き安定するように」と言う願いが込められ、縁起の良い食材とされている。
- 腸内環境を良くする食物繊維が、100g中5.7gと主力野菜では最も多く含まれている。独特の歯ごたえは食物繊維である。
- いちじく
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- 漢字で書くと「無花果」=「無」い「花」の「果」(果実)と書く。外側から花が見えないことから「無い花の果(実)」と当てられたのだと言われている。外側に花が見えないが、花は実の中にひっそりと隠れて咲き、外からは見えないという不思議な植物。イチジクの実の内側には袋のような空洞があり、その袋の内側に小さな花がぎっしりと並ぶ。
内側にあるつぶつぶしたものが「いちじく」の花である。 - 不老不死の果物とも言われる「いちじく」には、腸の働きを助けるペクチンが多く含まれているため、「便秘改善効果」「むくみ効果」「美肌効果」「女性ホルモンの乱れを整える」などの効果がある。
- 漢字で書くと「無花果」=「無」い「花」の「果」(果実)と書く。外側から花が見えないことから「無い花の果(実)」と当てられたのだと言われている。外側に花が見えないが、花は実の中にひっそりと隠れて咲き、外からは見えないという不思議な植物。イチジクの実の内側には袋のような空洞があり、その袋の内側に小さな花がぎっしりと並ぶ。
- シャインマスカット
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- 旬は、8月~9月の1カ月程度。
- 果皮が薄くて柔らかいので、果皮ごと食べられるのも特徴の一つ。食感は、パリッとした歯ごたえでジューシーで上品な甘みと香り。糖度は高たかく酸味は控えめなのも特徴。
「ジベレリン処理」とは、「ジベレリン液」という液体にぶどうの房を液体に漬けて、ぶどうに種ができないように処理すること。房を一つ一つ手作業でする。手間はかかるが、この作業は種無しぶどう(マスカット)には欠かせない作業。 - 果皮についている「白い粉」のようなものを「ブルーム」という。この「ブルーム」がある方が、新鮮な証拠。
- 含まれる栄養素として、ミネラルやビタミンが多く、シャインマスカットの皮付近にはポリフェノールが多く含まれている。
- さといも
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- 「里芋」は、一株で、“小株” “孫株”と限りなく増えることから「子孫繁栄」を表し、昔から縁起物とされている。
- ねばねば成分は、胃や腸の粘膜を保護し、便秘予防や血糖値の上昇を抑える働きがある。また、ナトリウムの排出を助けるカリウムも多く含まれており、むくみ解消や高血圧を防ぐ効果がある。
【伊予美人とは】
- 愛媛県固有品種であり、県内で盛んに栽培されている。粘りが強く、味がたんぱくであり、芋炊き等の料理に使われている。収穫量も非常に多い。
【媛かぐやとは】
- 「媛かぐや」は、「筍芋(京いも)」に「唐芋(えび芋)」を人工交配して育成したさといも新品種。
- 「媛かぐや」は一般公募により決まった名称。由来は、愛媛で育成した品種なので『媛』と、親の筍芋から竹、その子供で「かぐや姫」を連想し『かぐや』を組み合わせた。
- レンコン
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- 夏の猛暑や酷暑は「レンコン」にとっては良い気候。晴天が続き、気温が高かった年ほど、美味しくなると言われている。
- 「レンコン」の穴は泥の中で呼吸ができるための通気口であり、穴を覗くと「先が見通せる」ことから、縁起の良い食材とされている。
冬
- キウイ
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- 愛媛県は「キウイ」の生産量が全国1位。(今年、農林水産省が公表した去年のキウイの産地別の収穫量は福岡県に抜かれて初めて2位となった。)
- 「キウイ」に含まれる栄養の豊富さとバランスの良さは、果物の中でもトップクラスと言われている。
- 一個食べるだけで1日必要量の70%のビタミンCが摂取でき、ビタミンEとの相乗効果で強力な抗酸化作用が期待できる。
1日1~2個で不足がちな栄養素を十分に補うことができる! - 「キウイ」は半分に切ってスプーンで簡単に食べることも可能。あと、ヨーグルトに入れて食べたりするのも美味しい。
- 食べ頃の「キウイ」にする(早く追熟を進めたい時)には、リンゴやバナナなどと一緒にポリ袋に入れて密封し、常温で保存すると良い。2,3日後、「キウイ」の上下を押してみて少し柔らかくなっていれば食べ頃である。りんごやバナナから発せられるエチレンガスが追熟を早め、通常より早く食べごろになる。
- ビタミンC・食物繊維・葉酸などの含有量が多いのが特徴。また、たんぱく質分解酵素のアクチニジンを含むため、肉や魚の消化を促進させる効果がある。
- いちご
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- 実は、「いちご」は野菜の仲間である。(他に、「スイカ」や「メロン」も野菜の仲間)
- 「赤いのが実でしょ?」と、思われがちであるが、「いちご」の赤い部分は実ではなく「花托(かたく)」といって、花の付け根の部分が発達して食用部となったもの。また、種だと思われがちなつぶつぶが「いちご」の実。
- 栄養素として、ビタミンCが豊富に含まれる。また、「いちご」の果糖は、他のフルーツに比べて非常に少ないため、太りにくい(トレハロースなど)。
- 媛小春
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- 「清見」×「黄金柑」でできた愛媛オリジナル柑橘。愛媛果試第28号(紅まどんな)・甘平とともに『愛媛新柑橘3兄弟』として期待され、愛媛県内でのみ栽培出荷が行われている。
- 果形は扁球形で上の軸の付け根が少し盛り上がったような形になる傾向がある。
- 果皮の色はレモンに似ている。明るい黄色で厚みは比較的薄く手で簡単に剥くことができる。